ある夏の日の事・・・

朝起きて暇だったので、富士山へ行こうと思い、シャツ1枚を入れたリュック背負ってバイクで富士山へと向かった。

高速使ったんで大体京都から6時間半前後で静岡へ到着、すぐ富士山が見えるものだと思っていたがまだそこから1時間弱かかるらしい・・・

しゃあないのでガソリン補給とかるく飯食って再出発・・・したいがなかなかエンジンがかからない、10分程エンジンと格闘してなんとか動かして、富士山へ向けて出発。

しばらく走ると『富士山新五合目→』という看板が目に入ったので【やっと着くのか〜】って思っていたら『富士山1合目』という標識が目に入り【あ、まだ1合目やねんな】とテンションダウン・・・

まあ少なくとも富士山には入った訳やねんさかい、もうちょいもうちょいと自分を励まして、道を進む。

標識を見ると『富士山四合目』となっており【もうちょいや〜】っとホッとした瞬間事件は起こった!


《ヴィィィィン、ヴィィィン、ヴぃ・・・キュウン》とエンジンが止まった!

【はあぁぁ!?何でやねん!?もうちょいでゴールやん!頑張れよ!】

・・・返事がない、ただの鉄の塊のようだ・・・

何度エンジンふかしても、ウンともスンとも言わなくなった相棒ジール(推定200kg)

現在富士山四合目、新五合目までの距離約1キロ+坂道+曲がりくねった道・・・

なんだこのコンボは(’A`)

様々な車気持ち良さそうに真横をビュンビュン走り抜けていくなか、巨大な鉄の塊を必死で押して進む阿呆が1人・・・【俺はここで何をしてるんだ?】と本日一回目の後悔

まあなんとか気合で富士山新五合目に到着b

とりあえず屍をバイク置き場に放置して早速富士山登頂開始!っとその前に食料補給しなければって事で売店に入ったが我が目を疑った・・・

明治ミルクチョコレート・・・240円(’A`)

500mlポカリスエット・・・300円(゚д゚)

・・・これが富士山クオリティ゚+.(・∀・)゚+.゚

しゃあないのでチョコレート3枚とポカリ1本購入合計1020円(’A`)

食料買ったついでに売店のおばちゃんに《

頂上までどのくらい時間かかるん?》

って訪ねてみると

《普通の人やったら5時間ぐらいやな〜》

っと

そこで何故かカチンと来て(マテ

【よっしゃほんなら俺は3時間で登ってやるわ!】

って訳の分からん意地っつぅか対抗心っつぅか負けず嫌いっつぅか・・・まあ燃えた訳ですよ

現在時刻は16時・・・何分かは忘れた^^;

とりあえず目標は19時前後と定めて富士山の山道を阿呆が走り出したと(((

道行く人々に挨拶しながらひたすら走る!

途中8合目ぐらいやったかな?人が少なくなってきたのでちょいと足を止めてみた、すると・・・

全くの無音の世界が広がっていた。ホンマに何の音もせぇへん全くの無音。

たまに風が吹くけど、それ以外は音が無い・・・

なんやその世界に感動してもうた、ただこれは自分の耳が正常だから感じ得る感動なんやな〜ってのも同時に思うた。

そん時に撮った写真

20分程そこでボーっとして再び登山開始。

すぐに頂上に着き、時間を見ると18時過ぎ・・・

【よっしゃあ!2時間ちょいで登ったったぞ!】

っと自己満足に浸っていると体中に寒気が・・・シャツをよく見ると汗だく、さらに設置されていた温度計を見ると12℃・・・

【そりゃ寒ぃわ、はよ止まるとこ探さなあかんな・・・】

やっとこさ宿を見つけて入ると18時までしか受け付けていないそうな(’A`)

しゃあないんで他に営業している宿の場所を聞きそこへ移動。泊まれる宿へ到着した時刻は19時過ぎ。

やっと飯食えると思ったら

《飯は18時半で終わりやねん、しかも19時半になったら就寝やしはよ布団に行きや》

・・・これも富士山クオリティ゚+.(・∀・)゚+.゚

しゃあなく布団に入り眠ろうとするが寒い!とにかく寒い!!

気温は4℃・・・自分はシャツ一枚+普通の布団・・・体中がガタガタ震えて今にも凍死寸前の状態

【ヤバイ!マジで俺ここで死ぬかもしれへん!周りの人がモコモコした服着てた理由が分かったわ!ってか俺なんで着替え一枚しか持ってきてへんねん!】

っと本日2回目の後悔

とかなんとか考えながら、とりあえずエネルギー補給の為にチョコレートを貪り食う。

そんなこんなで時間が過ぎ午前四時、急に電気が付き【起床時間です】っとアナウンスが

起床時間早っ!

これまた富士山クオリティ゚+.(・∀・)゚+.゚

冷め切った体を冷やそうと暖かいもの食べようとするが

ラーメン・・・1200円(’A`)

豚汁・・・1000円(゚д゚)

・・・富士山のクオリティの高さにはただただ驚くばかりです。

しかし凍え死にそうなので背に腹はかえられず豚汁購入。

これこそ骨身にしみる暖かさ、一気に冷えも収まり、朝日を見ようと崖の方へ移動。

10分程すると見事なまでの朝日が゚+.(・∀・)゚+.゚

いままでの苦労が吹っ飛ぶくらいに綺麗な朝日やったな〜

いっぺんは行ってみる価値あると思うさかい、行ったことない人は朝日見に登頂してみ、ホンマ感動するさかい。

ただ行くんやったら服は厚着でいかんとホンマに寒いでb